Painful Love※修正完了※

だけど、その衝動を『拓斗を縛り付けてはいけない』と言う自分の思いと

『彼女の佐奈子さんがいる』と言う事実が止める。

「――佐奈子さんと幸せになるのが一番だよ」



それが、拓斗にとって一番良いでしょう?


「時雨の気持ちを聞きたい」


「わたしの気持ち?」

「もう他に好きな奴でも出来たのか……?」

聞かれて、固まってしまった。


馬鹿。


他に、好きな人なんて、出来る訳ない。




――わたしも、好きだよ。




拓斗が。


ずっと拓斗に会わなかった3年間もずっと好きだったから。


でも言わない。



< 48 / 241 >

この作品をシェア

pagetop