一通のメールから始まる恋
〜未来へ〜
あれからボクは毎日のようにアキの手術の成功を祈り続けていた。

あれ以来、アキの母親にも会っていない。

もしかすると、手術は成功しなかったのかもしれない。

そんなことがボクの頭の中をよぎった。


明日はホワイトデー。

ボクの二十歳の誕生日だ。
ボクはテーブルに置かれていたアキへのお返しを見つめていた。

記念すべき二十歳の誕生日も今のボクには喜ぶことなんかできなかった。

そして、いつものようにお守りを手に祈りを終えたボクはそのお返しを手に取った。

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