先生の唇はイチゴミルクキャンディーの味
『そうそう、みちる先生がね、翔ちゃんのこと優しいって褒めてくれてたよ。

目にゴミが入って涙流してた先生に優しくしてあげたんですって?』


『???』


『ママ嬉しいな。翔ちゃんが優しい子に育ってくれて』


『???』


『今日、翔ちゃんの大好きなイチゴミルクキャンディーいーっぱい買っといてあげるわねっ。さあ、急げーっ!』



ママに手をひかれ翔は走りました。

複雑な思いを、小さな胸に抱き走りました。
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