佐々木蔵次郎の悲劇(喜劇?)

帰る弟子を何とか引き留めようする、ぽん太。

恋だねー


「これのどこが恋に見えるんだよ!!
どっちみち殴られて終わりだろ!!」


「はい」


「いや、そこは認めちゃいけないから。
結末言っちゃいけないから」


「…テイク2」

と小声で言い

「そんなことありません!!最後はLoveですよ」


「何かあまり嬉しくねーけどな
てか、テイク2もテイク3もないから」


「人生はやり直しが効かないから、面白いのです」


「何名言みたいなこと言ってんの?どや顔するのやめろ!!」


「ハーハッハッ!!」

急に弟子がよくアニメで悪い奴がやりそうな笑い声で笑った。


「説明長いから
どうした?ついに頭までやられたか?」


弟子はぽんこつ太郎を殴り

「どうせ結末は殴られるんだから、もう殴って終わりにしましょう」


「もうすでに殴ったよね!?」


「では、歯ァ食いしばれよ!!!」


「いや…聞いてる?おーい」


「ホワッチャー!!!」

ドンガラバッテーン、ピーピーのピーン


という変な音をたて、ぽん太ぽんこつ太郎佐々木蔵次郎は倒れた


「憐れな男」


そう言って弟子は去った





-end-

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