恋色の紙ヒコーキ
* * *

ピーンポーン…


「はいはいあたしっ!!あたし出るっ!!」

猛ダッシュで階段を駆け下りる。


ガチャッ…


「陽!!早く行こっ!!行ってきまーす!!」

「気をつけなさいよー。」

「分かってる!!行こっ!!」


* * *

「なんかもの凄くテンション上がってる…?
すっごく嬉しそう。」

「え?そう…?だって夜にみんなで出かけるとかあんまりなかったからねっ♪
って寒っ…。」

いきなり冷たい風が吹く。

「マフラーと手袋は?」

「あっ…!!忘れてた…。」

「取りに帰ろうか?」

「いいっ!!集合時間に遅れちゃうし…。」

「でもそんな薄着じゃ風邪ひくよ?」

「大丈夫だよーバカは風邪ひかないもん。」

「そんなこと言って…。
はい、これ使って。」

「これ…あたしがあげたマフラー…?」

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