連鎖~恐怖の標的~
プロローグ
いつもの日常だった。希美は、親友の早坂杏子といっしょに、一番に学校に登校した。


杏子と希美は一年の時からずっと同じクラスだ。今回のクラス替えでも、二人は一緒の6年3組になった。

「希美、今日ってテストだよね?」
「そうだっ!どうしよう、勉強してない・・・」
「やりい!あたしはやったよ!!」

そんなことを言いながら、2人は席に座って準備を始める。これからいつもの日常が、始まるはずだった。あの小さな紙切れを見つけた時から、すべては始まっていた。

「あれ、なにこれ・・・」

杏子が机から紙きれを取り出した。

「なになにー?」

希美は杏子の机に駆け寄った。杏子が紙きれを開く。そこには、まるで血のような真っ赤な乱雑な字で、こう書かれていた。
 
     

     “早坂は本棚の下敷きになって死ぬ”
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