君しかいらない
『お母さんはいつ帰ってくるの?』

そう聞くと

お父さんはいつも目を潤ませて


『大丈夫…きっとすぐに新しいお母さんが来るよ』って

あたしの事を抱きしめた。



新しいお母さん?


その意味を理解するには
まだ10歳のあたしには到底、難しい事だった。



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