君しかいらない


「って…付き合って欲しい場所ってココ?」

急かされるように連れて来られたのはドラッグストアだった。


並んでる新製品のマニキュアを眺めながら深雪があたしに目配せをした。

「誰も来ないか見てて」

「えっ…うん?」

言われた通り、周りに誰もいないのを確認して告げると

深雪は手慣れた手つきで新製品のマにきュアを数本、鞄に忍ばせた。

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