君しかいらない
少し離れた路地裏で

深雪はさっき店から盗んだマネキュアを四本、鞄から取り出した。


「付き合ってくれたお礼。半分あげるよ」


「えっ…でも、あたしマネキュアとかつけないし。」

「じゃあ誰かに売れば?あたし、いつもそうやっておこずかい稼いでるんだよね。」

< 65 / 1,001 >

この作品をシェア

pagetop