君しかいらない
「このマニキュア…どうしようかな…」


あたしは深雪みたいに盗んだ物を誰かに売り付ける気にはなれなかった。


赤色とオレンジ色のマニキュア。


並べていても仕方ないので少しだけ左手の小指に色を落としてみた。


初めてのマニキュア。


記憶を辿れば

お母さんの綺麗な指先を思い出す。



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