白衣の悪魔を愛してる
卒業式当日、体育館にて、



卒業生である、あたし、坂下 杏奈は、パイプ椅子にグッタリともたれかかりながら、眠気からくる頭痛と吐き気と目眩と戦っていた。



徹夜…



ううん。



卒業式だからって興奮しすぎて眠れなかったのがいけなかったの…かな?



ってか、1日ぐらいの徹夜ならまだしも、イロイロと考えちゃって3日ぐらい前からまともに寝てなかったし…



昨日まですっごく寒かったのに、今日はポカポカ陽気だし…



体がついていってないの…かな?



だからこんなに体調が悪いの…かな?



………



間違いない…ね。



絶対、そうだよ…ね。



あぁ~!!



こんな日に限って体調崩すなんて…



ほんと、信じらんない。



あたしのバカぁ…。



あたしは名前を呼ばれ、「はい。」っと返事する親友の由奈の声を聴きながら、はぁ…っと大きなため息をつくと、



口元を押さえながら、情けなさで涙の滲む瞳を2階の窓へと向けた。

< 2 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop