キミ専用テレパシー






「本当にカップルか聞かれたら、正真正銘カップルです!って言ってやるつもりでした。」



神田くんは、フフン、と小さく笑って上手くいったと喜んでいた。



「でも、私のこと君って…」




「かといって、急に呼び捨てされたらビックリしません?」



「あぁ。確かに。」



「乙女心を意識してみました。」



「ほほう。なるほど。」




真剣な顔で話す神田くんが
可笑しくなってプッと吹き出した。



「人がせっかく真面目に…」




「ごめんなさい!
でも、可笑しくって…(笑)」




< 39 / 169 >

この作品をシェア

pagetop