キミ専用テレパシー



「…あれ?」


「え?いないの?!」


「いやいや、連れてきたって。」



どうやら、彼氏さんの友達は迷子になってしまったらしい。



「電話!電話は?」


「あ、うん。してみる。」


急いで電話を掛けに行った彼氏さんを見送って、とりあえずベンチに腰掛けた。



「迷子だって(笑)おもしろいね。」


「ホント。高校生男子の迷子なんて初めて聞いた。」


クスクスと笑い合って彼氏さんの友達が発見されるのを待った。



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