渡り廊下


「相模せんせーっ」

休み時間になると
女子が動き出す。


私が寝た相手、相模先生の元へ。


「先生何歳?」
「彼女は?」
「今度英語教えてくださいっ」

馬鹿な奴ら。
彼女どころか、
結婚しているのに。
そしたら何で、私と寝たの?

でも正直うらやましかったのかもしれない。
あのように、
感情を出せる女子が。
先生に話しかける女子が。


「うるさいなぁ‥‥」

それだけつぶやいて、
私はその場を離れた。
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