地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
今度は、俺の方がぱちくりとなる。


「杏チャン…?意味わかってる?」

「ん……」



返事をすると、モゾモゾと動き、擦り寄って来た。


胸に顔を埋めて…俺の服を握る。



いや…やっぱわかってねぇだろ。



「俺のいう“寝たい”は……声枯れるまで、鳴かせてやることだぞ?」

「…………ん。わかってるよ」

「…………。」



じゃ……遠慮なく。

もう何回も確認したからな。



「…いただきます♪」

「召し上がれ………」

「…………」

「なぁに?」

「バカ杏」

「はへ?………キャー!?」
















「た…立てない……」

「杏があんなに乱れるとはな…」

「か、帰れない…」

「♪」



何が起きたのかは、想像に任せる。

そんな土曜日だった。
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