君のホームランで、連れてって!!

菜緒の兄は、俺と同じ。

野球一本の
『野球馬鹿』
と呼ばれるくらい、野球にはまっていた。

小学校、中学校と野球部に所属していた。

そして、高校でも野球部に入部した。

菜緒の兄、跡部 信司。

信司は、とても実力がありみんなに期待されていた。

小学校、中学校と野球部に所属していた。

もちろん、高校でも野球部に入部した。

ピッチャーの信司は、バッターとしても期待されていた。

甲子園も信司中心で進んでいた。

高校3年になった頃、信司はキャプテンになった。

誰も反対する奴なんていなかった。


こんな出来のいい奴初めてみた。


監督が言っていた。

期待されていた。

誰よりも。


信司は、努力が絶えなかった。

毎朝5時に起きて、5kmのランニング。

部活が終わっても、何回もの筋トレと、何度もの素振り。

それが終わっても、壁にボールを当てたりして、ホームもばっちりだった。


菜緒はそんな兄が、大好きだった。

俺とは比べ物にならないくらい。

兄は、甲子園で夢を叶えるはずだった。

菜緒にも約束した。

『菜緒を甲子園に連れて行く』

と・・・。

でも、

でも、菜緒の兄。

信司は、夏の大会、

マウンドに立つことはなかった。



信司が叶えようとした夢。

俺が叶えてみせる。

俺は、菜緒に誓った。

甲子園に連れて行くのは、

俺だ。

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