君のホームランで、連れてって!!
ブンッ

俺は、思い切りバットを振った。

ふぅ。

俺はゆっくりため息をついた。


・・・?

ん?

なんか、視線を感じる。

俺は、勢いよく後ろを振り向いた。

「・・・」

なんだ。
陸上部のランニングか。

俺は、まだ“陸上部”にはピンときていなくて、また素振りの練習をした。


『ホームラン』

俺は、菜緒を甲子園に連れて行く。

俺の、ホームランで。

「悠!!」

「はい!」

俺は、誰かに呼ばれて振り向いた。

・・・。

部長だ。

「悠!」
「はい!なんスか?」

俺は決めて、返事をした。

部長の後に、監督とコーチが来た。

俺が、呼ばれて連れてこられた場所。

“部室”

そこには、

越前、大石、桃城。

俺より先輩な3人がいた。

俺は、その中のメンバーに入ったような気がして嬉しかった。

そして、部長がなにやら話し始めた。

「今日、君らをここに呼んだのは・・・。」

まだ、ほんの少ししか、話していないのに鼓動が高鳴る。

部室に部長の声が響く。

そして、また話し続ける。

「君らを、スタメンにしようと思っているからだ。」

え??

スタメン!?

本当に?

俺は、嬉しくてたまらなかった。

早く、菜緒に伝えないと。

そればかり考えていた。


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