宇宙(そら)
えっと…親?
親に関係あるの?
中岡くんが?意味わかりませんね…。
「ちょっと、待って」
ん?と言うように、
中岡くんがこちらを見た。
「とりあえず、お母さんに聞こう」
あたしは勝手に決して、部屋を出た。
「おーかーあーさーん!!」
バコッ
変な音がして、ドアが開いた。
「あぁ、おはよ。由香里
何よ、そんな慌てて。」
お母さんはのんきに掃除機をかけている。
「何よ、じゃないっ!!
どうしてあたしの部屋に中岡くんが
いるのよっ?」
あたしは怒鳴る。
さっきからあたしが言う、中岡くんとは、
あの有名な某事務所所属の、
某グループのメンバーの一人、
中岡宇宙くんのことだ。
あたしのだいすきなグループの、
だいすきなメンバーだ。
正直、会えて嬉しいけど、
それ以上にびっくりなんだ。
あたしは、大島由香里。
ただの女子中学生。
ちなみに、中岡くんは19歳だ。
あたしなんかとは5歳も差がある。
だけど、あたしは中岡くんがだいすき。
熱狂的な中岡ファンだ。
学校でめかなり有名な…ね。