2匹の蝶々


「だから…」
「音〜、心〜、お風呂入りなさーい」


音の声をお母さんがリビングから遮った。


「あ、はーい」


あたしは返事をして、引き出しから2人分のパジャマを取り出す。


あたしはピンク。

音はブルー。


色違いのお揃いのパジャマ。


2人で2階の部屋から降りてきて、バスルームに入る。


いつものように、服を脱ぐ。


「あれ、いん。はいらないの?」

あたしが、お風呂に入ろうとした時。


音はなぜか、服も脱がずにその場に立っていた。

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