2匹の蝶々


俺は誰もいない階段の踊り場に行く。


「ちょっと、急に何??」
「…告白」
「え?」

俺は心を見る。


「告白の返事どうすんの?」
「…返事って…」


心は顔を赤くして俯く。


「もしかして…」

俺はニヤッと笑って心の耳元で囁く。


「昨日のアレで俺に意識してる?」


心は顔をさっきより真っ赤にさせて、俺を見た。

「っ…違うもん!!」
「嘘。顔赤いし」


心はプイッとそっぽを向いた。

「あ、赤くないし!」
「…可愛い」
「え…」


心は俺をもう一度見た。


「また、して欲しい?」
「な、にを…」


俺はニコッと笑った。

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