恋愛一色
先生は俺の胸の中で涙を流した。

これは誰のために流した涙?


元カレかな?
俺かな?

俺の確率はとても少ないだろう。


でも俺であってほしいな…

そしたら俺はもう死んでもいいや。



先生はゆっくりと俺の体を離した。



『ありがとう…考えるね?』



いつもと変わらない笑顔で俺を見てくれた。

俺も笑顔を返し、先生のおでこにキスをした。



『俺を生徒じゃなくて、男として見てよ。俺は先生のことを一人の女性として見てるから…』



『そう…ね…うん、分かった』



先生は小さく笑い、道路に散らばったカバンの中身からピンク色の携帯を拾った。



『沢村君、連絡先教えて?』



先生からの意外な言葉。
断るはずがない。

俺は急いで携帯を取り出し、先生と連絡先を交換した。



『また明日学校でね?』


『ばいばい…先生…』



先生は振り返り、笑顔で手を振って帰って行った。



俺は携帯を開き、先生の番号を見て、大きな声で叫んだ。




『やったー!!』




俺…先生に近づけたかな?
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