恋愛一色
何だ?お前。


何が言いてぇんだよ。


つまらねぇ冗談か?


俺はまだ何も終わっていない。



ゲームは終了していないんだ。



ゲームが終了するまで俺に何も言うな。



俺は起き上がり、遥斗を睨んだ。


遥斗も眉間に皺を寄せ、俺を睨む。



するとポカポカの光を出していた太陽が雲の中に隠れてしまった。


少し暗くなる街。



『響は何をしたいわけ?
女を苦しめてなにが楽しいんだ?』



『別に苦しめてねぇよ。
俺は俺が苦しんだように他人を苦しめるんだ』




『どういうことだよ?』



『お前にも分かるだろ?俺の両親が俺を苦しめたように俺は女を苦しめる』



俺が低い声で主張すると、遥斗は黙って、俺から視線を外した。



『…そっか』



遥斗はこんな身勝手な発言をする俺に怒らなかった。
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