君と、サヨナラ。
しばらくの間、談笑。それが毎日の日課で。
楽しくて、楽しくて。


「あ、こんな時間!帰んなよ、恭君」

「んぁ?…ああ」


俺は名残惜しそうに、実柚を見つめた。


「なんだよその顔~、…もしかして…あたしとちゅうしたいのかな!?妖笑」

「…そうかもね(笑)」

「だめだよ~、そんな不埒な!!笑」

「前はいっぱいしたじゃん」

「今は今、なの!
ほら帰った帰った!」


彼女は一緒に図書室のドアまで行き、俺に扉を開けさせる。


「じゃあね!」

「…明日も!…会えるでしょ?」

「…わかんない((
恭君しだいだよ!」

「じゃあ、会いたい」

「う~ん…考えとく((」


俺は、歩いて歩いて外に出た。
余計なことを、考えないように。
















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