君の瞳が愛をささやく
莉緒が成田教授と話した日から一週間後、莉緒は初めて無断で大学を休んだ。


携帯に連絡しても通じない、メールを入れても返事が無い。


莉緒と連絡が取れない日なんて初めてだった。


心配になった俺は、臣の携帯に電話をした。


昼までは臣の携帯も繋がらなかったが、夕方頃ようやく臣が電話に出た。


『陸兄どうしたの?
…姉さん?
元気にしてるよ?』


「そっか…」


『もしかして…喧嘩でもしたの?
それか、姉さんに何か言われた?』


「いや、なんでもない。
ごめんな?
じゃあまた。」


『陸兄、あの…
…いいや、またね♪』


臣は何かを言いかけていた…


なんだろう。


俺は携帯をベットに投げ捨てて、大の字に寝転んだ。


莉緒…


今までこんなこと一度もなかったのに。


不安と苛立ちが同時にやってきて、俺の頭の中を掻き乱す。


莉緒…何かあったのか?
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