君の瞳が愛をささやく
二人の日々
莉緒と付き合いだしてから半年が経ち、俺達は高校三年生になった。


刻々と迫る受験へ向けて、一直線の日々を過ごしている。


けれど俺は相変わらず仕事が忙しくて、週に一度莉緒と会えたら良い方で、ひどいときは二週間近く会えないときもある。


それなのに莉緒は、俺のために家に来て夕食を作ってくれたり、勉強を見てくれたりした。


莉緒の存在が、俺を力付けてくれてる。


俺達は志望校をK大に決めた。


莉緒はK大の医学部、俺はK大の文学部を目指した。


K大の文学部には芸能人も多く通っていて、現代芸能科で演技や演出の勉強をしている。


俺も演技には少なからず興味があったし、莉緒は昔から医者を夢見ていたから、部は違っても同じ大学に通える事が嬉しかった。


…まぁ、俺も受かればの話だけど。
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