君の瞳が愛をささやく
普段は一流のマネージャーなのだが『綺麗』と言う言葉に弱い。


頼むよ、芳樹…


口に出せたらどんなに楽か。


芳樹なんて呼んだら、間違いなく殺される。


芳美も嫌がるくらいだから。


よっちゃんも、せめてあいつ位しっかりしてくれれば…


俺は軽くため息を付きながらスタジオに入った。




リハを終えてスタジオを出た所で携帯が鳴った。


ディスプレイには『莉緒』と表示されている。


「もしもし。」


『陸、今大丈夫?』


「うん、今リハ終わった所だから。」


『そう、なら大丈夫ね?
明日、ちょっと力仕事を頼みたいの。
良いでしょ?』
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