君の瞳が愛をささやく

「莉緒が早く来ないから、恭一のくだらない話しに付き合わされたよ！」


陸が笑った。


加賀見くんは、陸が大学で唯一作った友人。


皆が陸を見て騒ぐ中、唯一無関心だったのが加賀見くんだったらしい。


『お前さ、騒がれるのが嫌なら嫌って言えば？』


第一印象はお互いに最悪だったって笑って話してくれた。


でも、それから何度か言葉を交わすようになって、気付いたら仲良くなっていたらしい。


男の子の友情って良くわからない…


「陸が莉緒ちゃん来るまで暇だって言うから、付き合ってやったんだろ？」


「あんたが旦那にちょっかいかけてただけでしょ？」


加賀見くんと幹は相性が悪い。


…逆にとても良いのかも知れない。


二人の性格は似過ぎてて、ぶつかるんだけどそれが逆に合ってる様に見える。


「うるせーよ、幹。」


「加賀見もね。」


二人とも口が悪いから喧嘩になっちゃうのが難点（笑）