バンビ
「レンくん…」


彼女は僕を見つけると、話しがあると呼び止めた。


「レン、相変わらずモテモテだな。」

部活の仲間達は、冷やかしながら先に帰ると、さっさと行ってしまう。


なんかやな感じだ…




昼休みの時と違って、なにか強い意志を持ってハッキリとした口調で話すマイちゃんが、まるで違う人のように見えた。

きっと、昼休みの時は、みんなの前での作った姿でしょ?

女の子はみんな誰だって強いもの。

本心をぶつけてくれるなら、僕だって真剣に答えるよ。




「なに?、僕これから図書館に行かなきゃいけないんだけど…」


「ごめんね。
じゃあ、駅まで一緒に帰っていい?歩きながら話すから…」


それくらいならと、僕たちはぎこちない雰囲気で、微妙に距離を置きながら歩きだした。


マイちゃんは、僕よりずっと小さくて、カオリさんと同じくらいだななんて思い出す。

顔とか雰囲気とかは、まったく違うけど。


こんな、誰からも可愛いって思われてそうなロリ系の子は特に苦手だ。

こういう子にかぎって、すごく大人びたことばっかり考えてたりするんだよな…




「さっきはゴメンネ。ちゃんと自分で言わなきゃやっぱダメだよね?」



「そうだね…」


僕も彼女の言葉に頷きながら話した。
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