続†天然姫様と秘密の王子様




仮りにも彼女なんだけど!

彼女に″変な顔″はないでしょ…



でも、いいもん。

今すっごく嬉しいんだから。





「分かってないし…んまぁ、避けてたことも含めて…お仕置き。」



「えっ…んっ……」




素早い動きで唇を奪われる。


久々のキスからなのか、いつもよりずっと激しく舌が口内を暴れる。




「ふ、ぁ…」



く、苦しい…




不利な状態だと分かっていながらも必死で巧の胸を叩く。

そしたら、やっと解放してくれた。



銀色の糸が名残惜しそうに細く切れる。






「あのさ、俺以外の奴にそんな顔見せんなよ?」



「そんな顔って?」



「…ま、俺がそうさせないからいっか。」




よく分かんない。





< 31 / 242 >

この作品をシェア

pagetop