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こんな状況で自分の身を差し出すなんてできるはずがない…
公平な決め方は…
ジャンケンしかなかった。
「……いいんじゃないの。」
武本に続いて誰もが床を見ながら首を縦に振った。
「……じゃぁ…決まりね。」
長瀬が青いズボンを払いながら立ち上がった。
そして他の腰を下ろしていた者も立ち上がり、7人で円陣になる。
「………ふぅ…じゃあ…始めるよ…!」
長瀬が胸辺りで拳を作って構えた。
それに続いて南沢たちも構える。
「………最初はグー……ジャンケン…ポイッ!!」
「……最初からおめぇがやればよかったんだよ…!」
岡本が鼻で笑いながら大和田に言い放った。
「……チッ!」
大和田は鍵穴の前に立つと、黒く汚れたズボンから鍵を取り出した。
「……なんだよ。ビビってんじゃねぇよ…。」
大和田から離れるように、6人はドアの前に立っていた。