ハムパンマン
パトロール
「じゃあ行ってくるよ、ハムおじさん」



「ああ、気をつけて行っておいで」
 



僕はハムおじさんに手を振って、いつものように空のパトロールに出た。





ハムおじさん。




この地球でただ一人の人間。




そして僕を作ってくれた人。





昔は人間が大勢いたらしいのだけれど、自分達で戦争を繰り返して、数は激減してしまった。








動物たちはその間、人間達に隠れて独自の進化を遂げて、知能をつけた。









今ではすべての動物が二足歩行で移動し、コミュニケーションツールとして言語を用いて仲良く暮らしている。



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