流れ橋
朋子も口を尖らせている。

今日は、風がふいていて涼しい。これで、海の上から見ることが出来たら最高だろうな。
「来年、ボートの予約頑張ってみる?」わたしは、いった。

「来年か、またテスト中にあるのかな。でも、来年頑張って見ようか。」朋子は、言った。

「うん。いいね。」そういって、またかき氷に食べだした。

来年か。まだ、今年の花火も見てないのにね。わたし、この先どうなっていくんだろう。
わたしは、海に浮かぶボートを見ていた。暗くて、誰が乗っているのかよく見えなかった。恋人同士が多いように見える。

もし、もしわたしが、来年あのボートに乗るなら誰と一緒にいるだろう。

ふっと、頭の中で田中俊の顔がよぎった。「まだ、どうなるか、分からないよ。」思わず、口にしてしまった。
単にこの雰囲気に、酔っているだけだ。また、いつもの生活に戻れば、相手もわたしの気持ちもきっと冷めていくに違いない。
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