もう1度キミと

俺の表情で杏奈は、何かを察したらしく
1度後ろを振り向き、
柚菜と京を見てから

「あ、えっと……」

焦ったように俺の顔を見ながら言った。
俺は、杏奈に心配かけている自分が情けなくて

「大丈夫だよ」

こう言って、

「そろそろ帰ろうか。飲み物奢るから公園でも行こう?」

と杏奈を誘って京と柚菜のいる校門へ向かった。
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