奇跡を信じて・・☆
一歩前へ

「ねぇ今日って転校生が来るんでしょ?!」


あぁ・・・そう言えば、そんな事言ってたな。

別に興味とか無いんだけど


「んー・・多分ねぇ」


「やったーー!!しかも男子だよ?!」


「葵は和樹君が居るじゃん」


葵は昔からの親友で和樹君は最近できた

彼氏のこと


「何言ってんの!!かっこよかったら真希の彼氏候補だよ?」


葵の言葉に瞬きを繰り返す

・・・へ??

私の彼氏候補??


「それって本気??」


「勿論♪だって真希ずーっと元彼引きずってんだもん」


そんな笑顔で言われても・・

確かに葵の言う通り、私は元彼がした事を

許してはいない・・・

っと言うより許してはいけない気がする



「そんなこと無いってば!!」


「周りから見たら引きずってる様に見えるのよ」


・・・気をつけてたつもりだったのになぁ

反抗する言葉が見つからない


「だからさ♪」


仕方なくコクリと頷いた

よしよしと頭を撫でてくれて

私は自然と笑いが零れた

確かに今のままじゃダメだって思ってたから

丁度いいや・・


「私ね、少しだけ転校生が楽しみになった」


「過去に縛られてたら一生前に進めないからね」

「・・・うん♪」




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