真面目な不良くん!?





「あれ、功夜いない…」




声がして振り返ると
神崎くんが立っていた。




「あれ?帰ったんじゃ…」




「ううん、トイレ」




マジですかー…



アタシ林田から
何かやられそう。





「っていうか!神崎くん!!!
アタシを潤くんの誕生日会に
呼んだのってお手伝い係りさせる為!?」




「何それ、俺はただ功夜が
アンタ呼べって言ったから…



あ、そうか功夜にハメられたね…」





…林田。
お前、マジで許さねー。




アタシの最近の怒り全てが
林田 功夜が元凶なんですけど。






「でも、来てくれるんでしょ?」


神崎くんがアタシの手をとった。





「え、や…ぅ、ぅん」



顔、アタシ真っ赤だろうな。




どうしてか、
神崎くんに一瞬でも
もっと触って欲しいって
思ってしまったアタシは…




神崎くんの頬に触れていた。





「…」

「…」




何かドキドキしてるけど
顔は逸らそうとは思わない。


そんな気持ちで…





「ちょ、ストップ!!


…むり、」





神崎くんがアタシから離れて
手で口元を覆った。




何がムリなんだろう?



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