裏表な彼氏×天然な彼女
5月も後半に入り、だんだんと学校に慣れてきた今日この頃。


騒がれるのにも若干慣れてきちゃっています。


んでいつものように教室に行き、自分の席へ座った。


がいつもと違う雰囲気。


んー…何事?


「唖稀ぃー…」


分からないことを全部(勉強以外)聞いているので主語がなくてもこの頃は伝わるようになっている。


「あぁ、那津センパイだろ?」


………。
那津センパイ?


眉をひそめる。


那津って………まさかね。


頭を振って思い浮かんだ人物を消し去る。


「オレ、世話になってたんだよなー。 あ、本名は緋浦 那津(ひうら なつ)っていうセンパイなんだけど莉畝は知らねぇよな」


緋浦 那津…。


同姓同名だよ、きっと………。


あの那津が…ココに…この学校にいるはずがないもん。


だから同姓同名の間違い…。


心を落ち着かせて答えた。


「うん、分かんない…なぁ」


頬を掻きながら苦笑いで唖稀の疑問?に答えた。





< 24 / 38 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop