あなたの大切なもの
第三章

相談

次の日―――


あたしは低血圧。
朝はめっちゃテンション低い。
今日も同じ。
ベッドの上で着替えもせずにボーっとしているところだ。


あー、ねむいなぁ…。
あのまんま綾女は怒ったまんまやし。

ほんま意味分からんっちゅうねん。
それにしてもあたし、どうしよう。


良紀に告ろっかなぁ…。
―――!! 
あかんあかん!! 
告るなんてぜったい出来ひん!

そんなもん、フラれたらあたし、絶対学校来られへんようになるし!
……いーちゃんに相談しよっかなあ…。
でも絶対冷やかされるわな。


《えー! ゆーちゃんって利恭のことが好きなん!? めっちゃ意外やあ! でも分かるわぁ…むちゃむちゃお似合いやしなあ!》


……ってお似合いなわけないやんか!

でも誰かに相談したいなぁ。
刹那のこと…良紀のこと…そんで…綾女のこと…。
なんか色々考えとったら頭痛くなってきた…。
あかんわ…ばりだるい…。
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