夜明け前の桜道
気持ち。
葵は、パパの書斎の部屋で眠ることになった。
ズラリと、小説や漫画が綺麗に本棚に収められている。
書斎に入ったことの私は、唖然とした。
私は、お布団を床にしいていると葵が言った。

「眠いや…」
ゴシゴシと、目をこする。

「疲れたんだね…ゆっくり休んでね」

お布団が敷き終わると、葵はすぐに潜り込んだ。

「あったかーい…むにゃむにゃ…」
数秒で、深い眠りに入ったらしく、スースーと寝息を立てている。

「おやすみ…葵」

私は、そう呟くと電気を消して、部屋を出た。

自分の部屋に戻った私は、お布団に入ると、すぐには眠れなかった。

葵のことを考えていたからだ。

でも、しばらくして…私も深い眠りへと入っていった。
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