愛のかたち+



「香、許してやる
だから抱かせろ」

そう言って
香をベンチに押し倒す。

顔を真っ赤にした香は
手足をばたばたと動かし
どうにか逃げようと試みる。


「優しく抱く」


俺が耳元で呟けば
香はおとなしくなった。

「森くんとは
なんでもないよ?
大学のレポートの話
してただけだから」

俺の首に手を回して
涙目で俺を見てくる香。


「やっぱ
優しく抱けねぇかも」


「え?」


そう呟いた香の唇を
味わうかのように
深く何度もキスをした。






END






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