トリックス☆スターズ
ゆらゆらと心細い灯りがあたし達を照らしている、辺りにはお湯の流れ出る音だけがしていた。

「暗いなぁー、でもちょっといい雰囲気よね」

スフェーンはバサッと一気にあたしのローブを剥ぎ取った。

「なんだ、綺麗じゃない?別に隠す必要なんてないのに変な子だよね」

スフェーンはゆっくり両手であたしの髪と、そして両肩を撫でた。
ホッ、気がついてないみたいだ。

「今度はあたしのもお願いね」

そう言われても全く気はすすまないけど、仕方ないからスフェーンの服をほどいてあげた。
全てほどいてあげるとスフェーンは、嬉しそうな顔をしてあたしの肩を押して奥へと誘ったんだ。

「ほら、おチビたんも入りなよ」

先に浴槽に入ったスフェーンは、傍らに立つあたしに入るように手招きした。

それであたしが入ったら、

「おチビたんッ!」

『うひゃッ!?』

スフェーンはあたしの両手を掴んで引き寄せると自分の膝の上に座らせた。

『スフェーン?』

「あぁもぉ、おチビたん大好きッ!」

スフェーンはあたしを思い切りギュッとし、こんな思いも寄らない事を言ったんだ。
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