Dangerous city
「今度は何が目的だ?街の人間は何であんなイカレた行動をとるようになってしまったんだ?」

状況は圧倒的に不利だが、真相を聞き出す為には武力行使も止む無し。

俺は拳を握り締める。

しかし。

「それを調べる為に…私もこの街に来た…」

八戸は淡々と語った。

「昨夜から、この街で100件以上の殺傷事件や事故が頻発し始めた…私はその原因を調査する為に…ある組織に雇われて…この街に潜入した…」

ある組織…か。

「その組織っていうのもお前と同じテロリストか?」

カマをかけてみる。

が。

「クライアントの情報は話す訳にはいかない」

八戸は肝心な情報に関しては一切口にしなかった。

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