Holy×Kiss~闇の皇子より愛を込めて~【吸血鬼伝説】
 でも、今は。

 お仕事。

 お仕事。

 僕は、松嶋をさっさと追い出すと、振り返った。

 保健室には、女子生徒達が、山ほど、僕を待っている。

 皆、一様に、潤んだ瞳と、火照った頬を携えて。

「僕のカウンセリングを受けたいひと?」

「「「「「は~い」」」」」

 生徒達は、全員行儀良く手を上げた。

 これは、いい。

 僕は、内心、ほくそ笑んで仕事を始めた。








 
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