夢の跡
「笑ってんじゃん!!」


今度は腕をつねられた。


「いてて! ごめん! 分かったって! 分かったから!」



口では謝ったけど、
どうしても笑いを堪えられなかった。


だって


卓海も照れくさそうに笑っていたから──。








〝同じクラスになってから

 君と何回笑ったか
 分からない

 でもたぶん、 

 僕は君につられて
 笑っていたから、

 君が笑った数と
 同じくらいだと
 思うんだ〟
















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