夢の跡

1:逢いたい






高校生活に慣れてくると、僕はすっかり中学のことなんて忘れかけていた。


同じ中学から来た友達もたくさんいたけど、
彼らにも新しい友達ができて、
中学同士の関係はほとんど薄れていった。




でも実際、思い出す機会はいくらでもあった。

学校祭や部活動の大会、学校帰りに立ち寄った店で、中学の友達をよく目にする。




でも

卓海には会っていない。





入学してから、一度も。



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