青蝶夢 *Ⅱ*
伊吹は、きっと

私が今も

芳野を想う気持ちを

感じ取ったのだろう。

寝室で、貴方は私を求める。

私の唇を奪うように

激しく、口づける・・・

こんなにも激しい貴方を
私は知らない。

「ねえ、イブキ
 聞いて
 
 ママがいるから
 今夜は・・・」

「そうだったな」

貴方は、私が嫌がることを
絶対にしない。

優しい伊吹の背中に私は
腕を回した。

「いいよ」

私は、声を殺して

貴方に抱かれた。

私の愛は、貴方のもの・・・
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