青蝶夢 *Ⅱ*

死ぬ程

私は

何て馬鹿な女なのだろう

こんなところに来たりして・・

昨日の今日で、私はもう
芳野に逢いたくて堪らない。

伊吹に抱かれて、その腕の中で
幸せを感じて眠りに付いた
くせに・・・・・・

芳野に逢いたくて
じっとしていられなくて
母に、娘を預けて

こんな時間に
こんな場所に来ても
貴方は居ないのに。

返し忘れた鍵・・・

それは、もう、使う事は
許されない。

帰らなきゃ・・・

夕食の買い物を済ませて
帰ろう。

私の居るべき場所へ。
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