青蝶夢 *Ⅱ*
『俺、ガキには興味ないから』

「ガキに溺れるなんて
 
 俺、どうかしてる・・・」

貴方は、私に口づける。

『一緒に居てやってもいいよ』

離れる、唇

洩れる、吐息

「一緒に居たいよ」

芳野は、何も答えずに私の頭を
何度も優しく撫でてくれた。

「居たいよ・・・
 
 ダメ?」

貴方の胸で、私は涙を流す。

「駄目だ、ヒイロ
 それだけは、無理だ
 
 俺は
 イブキからお前を奪えない」

奪えない・・・

悲しい、貴方の瞳

貴方を、悲しませたい訳
じゃないの。

「知ってるよ

 言ってみた・・・だけ」
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