青蝶夢 *Ⅱ*
「うん」

「今度は、可愛い孫の為に
 ママ、がんばらなくちゃ」

母は、以前のように生きる事に
意味を見出したようで、私は
ホッとした。

母は、幼い私を助けては
くれなかった。

その過去は、私を
今も苦しめる。

だけど、母も幼い私を連れて
生きる為に必死だった・・・

亡くなった父や母を責める
のは、お門違い。

悪いのは、義父・・・

私は、久しぶりに
自分のベッドで
眠りにつく。
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