【完】トリプルスレット
「ねえ、心空。私心空にバスケは5人でやってるっていったよね?」


「うん」


「・・・・・・心空は走るのが得意。一対一の駆け引きが得意・・・だけどディフェンスはザル」


「え?」


友梨は私を見て意地悪く笑った。


「だけど、私たちはそれが分かっているから、その分心空をカバーしなきゃって頑張るの」


「・・・・・・うん」


友梨の言葉に私は一つずつ頷いた。


「私は外からのシュートが苦手。だからミドルラインで勝負が出来るように、誰かが私のディフェンスにスクリーンをかけて、私をフォローしてくれるの」


「うん」


「そういう風にね、私たちは足りない部分を補いながら試合してるの。だから自分の得意なところで勝負が出来るの」


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