【完】トリプルスレット
ビーッ!
1クオーターの終わりを告げるブザーが体育館に鳴り響く。
1クオーターが終わったところで、27対20。
点数が7点も開いてしまった。
瑞穂はベンチに帰って来るなり、フラフラと椅子に座りこんだ。
「ハア…ハア……」
瑞穂、息が相当上がってる。
「瑞穂。相手のガードきついか」
黒さんが、スコアブックを見ながら瑞穂に尋ねる。
「すみません」
「謝らなくてもいい。きついかどうかを聞いているんだ」
「……正直、動きが速くて、ついていくのがやっとです」
瑞穂は、このガードに10得点も決められてしまっていた。
瑞穂は基本的にディフェンスが苦手だ。
今まで戦ってきた相手チームのガードは、基本的に攻めるということがなかったから抑えられたようなもので。
今回の相手チームのガードは、タイプが違っていた。